通りに繋がれたる犬のいみじう鳴けるを見て、などてさやうにかしかましうも鳴くと人の言ひつれば、あないみじ、われもむかしは人なりけるをたれもたれも見つけぬぞ心憂き、さばかり執念くをめきつるに、ひとのさらに心得ぬこそあやしけれ、あはれのことや、などや言ふらむといらへけるこそおかしけれ。さやうのかたになして見ればさしもおぼゆるかし。まことに、あしき人の畜生になりかはりにけるなどはさやうにこそおぼゆらめ。
あなつれなあやめもしらずなきをればひるよるもなくいぬるだにえず
前回の反省:
反省というか、歌はね……。作ったときにはようやくそれっぽくなったと思っても、あとから見ると言いたりてなかったり意味不明だったり。いちおう断っておきますが、こないだの三首はあれで真剣に考えてまとめたんだよ。……まあしかたない。あと古今和歌六帖が欲しくなるね。
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