2011年1月25日火曜日

なにはづ

なほ言加へむ。冬ごもりと名付けたるは、なにはづの歌になむよれる。
なにはづに咲くやこの花冬ごもりいまを春べと咲くやこの花
この歌は安積山と並びて手習ふ人のはじめにもしけり、と古今集の仮名序には言へり。冬ごもりことばの花の咲く春べ来るらんときはいつしかとまつ、など言はんこそ歌がましう、うるさからめ。

 ことばの花、といふ文字、あまり新しきにや。

前回の反省。
  • 歌の意味が不明ではないか(笑)。
  • 「たはぶれしことなむありける」ははじめ「たはぶれしこともなむありける」としようとしたが、「もなむ」の例が少ないということなので入れなかった(『古代日本語文法』p. 190)。しかし使ってもよかったか。
  • 「ものの知らねば」はいわゆる「『を』に通う『の』」のつもりでそのようにした。
  • 「はしたなきことありなんこそ心憂けれ」がなんか自信ない。「はしたなきことのありなんこそ……」「はしたなきこともやありなんとこそ……」のほうがよかったのかな。

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